海原優騎の日記とか

日記とか思いとか散文とか

許してください

君に会えなくなってからというもの
君を思い出して
よく泣くようになりました


店内
流れた音楽

好きなアーティスト

本屋
積まれた本

好きな作家

自販機
陳列されたペットボトル

好きな飲料水

インターネット
投稿された動画

好きな作品


どこで何をしていようが
君がちらつくのです

最近ではこの現象が更に進んでいます
君の好きなものだけでなく

音楽を聞くだけで
本を読むだけで
ペットボトルを見るだけで
インターネットにアクセスするだけで
君を
君との思い出がよみがえるのです

驚くべきことに
会えなくなった今の方があなたを感じています

こんなこともあるんですね
呪いのようです
ただただ辛いです
どうしたものでしょう


性格の悪い僕は祈ります


願わくば




君にも等しく呪いがかかっていて





僕と同じく泣いていることを
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赤い糸と時限爆弾

僕「究極の選択ってあるじゃん」
私「あるね」
僕「トロッコ問題とか」
私「有名な思考実験ね」
僕「溺れている親友と親のどっちを助けるかとか」
私「あるある」
僕「僕も一つ考えた」
私「へー」
僕「しかもロマンチックなやつ」
私「ほー」
僕「あなたの目の前には時限爆弾があります」
私「あります」
僕「あなたは爆弾処理班です」
私「私は爆弾処理班です」
僕「爆弾から赤の線と青の線が出ています」
私「出ています」
僕「青の線を切ると爆発します」
私「なんと危ない」
僕「赤の線を切ると爆弾は無効化されます」
私「だったら私は赤を切ります」
僕「ただし赤の線はあなたの運命の赤い糸でもあります」
私「どういうこと」
僕「ちなみに運命の相手はあなたの隣にいます」
私「急展開過ぎてついていけないよ」
僕「Love or Life ?」
私「難しいね」
僕「さあどっちを切りますか?」
私「考えさせて」
僕「良かろう」
私「考えました」
僕「さあどうぞ」
私「運命の人と結ばれない人生なんていらない」
僕「おー」
私「Love after Life」
僕「愛があってこその人生」
私「故に青を切る」
僕「ロックだ」
私「と同時に赤を切る」
僕「パンクだ」
私「未練を残さないために」
僕「未練を断ち切るんだね」

私「うまいこというねさすがおもしろーい」

僕「キレそう」
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ぷらーんカンガルー

僕 「首吊りが似合う動物を考えたの」
ぼく「面妖なことを考えているね」
僕 「カンガルーだと思う」
ぼく「ほー」
僕 「間違いなく」
ぼく「その心は?」
僕 「生と死が一度に見れる」
ぼく「そうなの?」
僕 「ビジュアルを想像してみて」
ぼく「ビジュアル?」
僕 「試したんだ」
ぼく「すごいね」
僕 「ぬいぐるみでですが」
ぼく「安心したよ」
僕 「吊ったのよ」
ぼく「吊ったのね」
僕 「そしたらさ」
ぼく「うん」
僕 「親子のぬいぐるみだったからさ」
ぼく「うん」
僕 「親の方の首に縄を掛けるじゃん」
ぼく「うん」
僕 「吊るじゃん」
ぼく「うん」
僕 「親は死ぬじゃん」
ぼく「うん」
僕 「子供は生きてるじゃん」
ぼく「うん」
僕 「生と死の混在」
ぼく「おー」
僕 「深いよね?」
ぼく「不快かな」
僕 「そうなっちゃいますか」
ぼく「そうなっちゃうね」
僕 「君はなんだと思う」
ぼく「何が?」
僕 「動物」
ぼく「?」
僕 「首吊りが似合う動物」
ぼく「あー」
僕 「なにだと思う?」

ぼく「コアラ」

僕 「わかる」

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すねてるだけ

推しメン制度が導入されるとのことで、それに関連してしおフェスの時に思ったことを書きます。

最終演目後の打ち上げの時のことです。
ある後輩に、

「インプロをやめないでくださいね」

と言われました。
とても嬉しかったのですが、ふとこういう事ってあまり言われたことが無いということに気がつきました。

思い返すと、本番後や稽古中を含めて、あなたのインプロやプレイが好きです、とあまり言われたことが無いのです。

原因は何となくわかっています。劇団しおむすびにはこういう人々がいるからです。

石川剛とか
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伊藤俊輔とかとか
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いわゆる、奇跡を起こす人々です。
この方々は舞台上に上がると皆が期待を持ちます。
この方々が舞台上で決断すると観客が熱狂します。
ショーを通して皆が彼らを好きになります。

いやー、仲間として誇らしい!
嫉妬してもしょうがないので、本心からそう思っていましたが、最近になって、良いなーって羨んでいる自分に気がつきました。



最終的に何が言いたいかというと、
誉めて欲しいし好いて欲しいし推して欲しいし讃えて欲しいという話です。

僕は誉められて伸びます!
誉めて!
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私人心売買

消える予定の私です
誰か私を買ってください
誰か心を買ってください

誰かのものになりたいのです
誰かに価値をつけてほしいのです

依存したいです
楽をしたいです
がんばりたくない
生きたくない
息したくない

誰かに欲して欲しいのです
誰かに意味を見いだして欲しいのです

手を抜きたい
気を抜きたい
甘えたい
絶えたい
いたい

痛いです疲れましたやつれました
磨耗しました使い古されました十分です

やりきりましたいききりましたはたしました

自分を使い果たしました

だから誰かが必要なのです
だから誰かに使われたいのです

誰か私を買ってください
誰か心を買ってください
消えたくないので買ってください
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夢見る少女は眠れない。

夢見る少女は眠ることができない 。
起きながらにして夢を見ている存在だから。
眠ったところで見るべき夢が存在しないのだから。

彼女が心の相談室にやって来たのは梅雨の去ったばかりの6月終わりのことだった。職員室では、集中力がなく授業中もよく居眠りをする子である、と専ら評判になっているその子であった。直接は話したことは無かったけれども。

イスに座った彼女は第一声
「私には夢があります」
と、語り出す。
「そのせいで、夜に眠れないんです。だって、人が眠るのは夢を見るため。その夢を、起きているうちに見ているって事は、眠る意味がなくなったってこと。そうでしょう」
「なるほど」
僕は相槌を打つ。
確かに彼女の言っていることはとても説得力を持っていて正しかった。もちろん、生物学的に間違っていることに目を瞑ればだが。

科学的にはナンセンスな主張。
詩的にはユニークである主張。

彼女は続ける。
「もちろん、多くの人は夢を持っていると思います。それなのに、不眠を訴える人はそこまで多くありません。矛盾ですよね。でも実は矛盾ではないのです。起きている間に見ている夢が、具体性や現実性を帯びていないと、体は夢を見ていると感じないのです」

夢には少なくとも明晰夢ほどのリアルは持っていないと。

そう、彼女は付け足す。

「ほう」
僕はまた相槌を打つ。
深い考察だ。
そして、興味深い。
しかし、寝不足の僕は少しばかり眠くなってしまっている。

僕は今年度からこの学校のカウンセラーとして心の相談室に鎮座ましましている。ちょうど、その頃から僕も寝れない日々を過ごしている。

彼女はまた続ける。
「私の夢は具体性を帯びていますし、現実性を帯びさせるために努力もしています。そして、今日はさらに夢に向かって一歩を踏み出します」
そう言うと、彼女は立ち上がり、一歩ほど僕に近づいた。

「私は先生が好きです。先生も私のこと好きでしょう。お互いの快眠の為に付き合いましょうよ」

然もありなん。

「よろこんで」

今夜はいい夢が見れそうだ。

口癖 死にたいなー

無くて七癖。
きっと探せば他にもいくらか口癖はあるでしょうが、自覚している口癖のなかに『死にたいなー』があります。辛いことがあるとふと口をついて出てきます。

思い出すと小学生から、この言葉は口に馴染んでいました。小中学校は日ごろ嫌なことがあったので、なるほど確かに『死にたいなー』とポロっと出るのは納得いきました。

ただ、『死にたいなー』っていうフレーズは僕の中ではまったくネガティブな意味は持ちません。いや、響きは確かに負の要素ですが、とても前向きに作用させるワードなのです。

なぜかというと、『死にたいなー』って言った後には絶対『そうでもないなー』と思うからです。

大概、辛い時には、心に頭に体に悪い何かが貯まっているので、外に出さなきゃ陰鬱になっていきます。ずぶずぶと。その口火になるのが僕の場合『死にたいなー』という音なのです。

だから良い口癖だなー
ありがとなーって思います

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しかし怖いのは『死にたいなー』って言った後に『そうだよなー』って思ったら『死んじゃうなー』