没になった作品紹介文
劇作家の神谷ほとりは役者になりたい阿佐ヶ谷かもめと巡り会う。
自らの過ちで劇作活動を休止していたほとり。
ほとりはかもめの強い後押しで演劇祭にエントリーすることになる。
上演する作品は、かつてかもめが出会い役者を志すきっかけとなった、ほとりの作品。
さて、エントリーはしたもののは現在の所、ほとりとかもめの二人だけ。初演では5人の役者と多くのスタッフで作った作品なのにである。
ほとりはかつての仲間たちに声をかけるが、彼らは解散するきっかけを作ったほとりに対して良い気持ちを持っていない。
後には引けない、ほとりとかもめ。
果たして、完全な状態で再演することは可能なのか?
それとも、無謀にも二人で上演することになるのか?
これは、挑戦と再生と舞台に上がる喜びの物語。